唐子遊び(乱杭渡り・変身)乙川地区浅井山宮本車
演目
唐子遊び(乱杭渡り・変身)
製作者(人形師)
山田利圀
製作年
平成9年
由緒
明治末期頃まで「小烏丸 夢の助太刀」の演目で八幡社、若宮社にて奉芸されていたが維持、管理、後継者等々により途絶えた。
平成9年に山田利圀氏により知多型の山車に合った演目(唐子遊び)で当時90年振りに復活し現在に至る。
からくり人形にまつわるエピソード等
からくり人形の種類として離れ技(綾渡り、乱杭渡り等)、変身技(唐子→扁額等)、文字書き、逆立ち等々が各地で奉芸されており、その中の離れ技、変身技を組み入れ、全くの独学で試行錯誤の繰り返しの末に完成させた。
上演ストーリー
大菩薩に弟子入りした唐子が幾多の困難と苦行の中で荒技を会得し小唐子は樋を渡り五段の乱杭を歩いて渡る離れ技。大唐子は嬉遊し額に変身し悪霊を袚い村中の安全祈願の人形戯なり。
所作・動き解説
大唐子と小唐子2体で構成され小唐子はバランスをとりながら五段の乱杭を渡る離れ技をします。大唐子は状況に合った言葉が書かれた文字扁額に素早く2~3回返信します。
からくり機構解説
数個の滑車と無数の引き糸にて動作させる。4~5人の人力にて連磨した技術で人形をあやつる。
口上文
糸切り風吹く 乙川の御祭礼 入水宮に曳き出す 浅井山にて演ずるは乱杭渡りの唐子なり 氏子の皆様 ご笑覧あれ
人形囃子の構成
囃子 → 口上 → 小唐子(囃子) → 大唐子(囃子) → 囃子 → 終了