協和地区
白山神社例祭
2023年4月15日(土)、16日(日)
白山神社の神事としての例大祭は五月六日に行われていたが、今日では、五月五日になっている。いわゆる山車の祭礼は、この日とは別に設けられている。かつては、四月の十三、十四、十五日の3日間行われていた。十三日は、曳き始め、十四日が試楽(しんがく、宵宮(よみや))、15日が本祭りであった。現在との違いを中心に見てみると、十四日の試楽にも山車の坂上げが行われた。坂の上にある神社へ二台の山車を引き上げることである。毎年四月十三日、十四日に行っていた祭礼は、戦後の学校制度の改革と機を同じくして変わっていくことになる。現在、祭礼日は、成岩地区で統一し、その区長会議で決定するが、第2日曜日をめどにして、土曜日を試楽、日曜日を本祭りとしている。
試楽の日は、町内曳きで、早朝から、西組は区民館前を、砂子組は、砂子会館を、それぞれ打ち出し、午後6時頃までには一応おさめる。夜は提灯をつけて又曳き出し、成岩大踏切の所で、神楽をあげもどる。かつての宵祭りの名残である。
本祭りの日、山車は午前中、町内回りをする。要所で神楽をあげるが、これは寄付をもらった家へのお礼の意味になる。11時30分ごろ車庫へもどり、昼休憩となる。午後は12時打ち出し(曳き出し)で、二台揃って白山神社へ向かう。坂上げ、奉納行事のあと、山車の上からの餅投げがある。午後3時30分頃から坂下しが始まる。無事に下りると、午前中に回らなかったコースをたどって6時頃車庫に戻る。
「半田市誌 祭礼民俗編」より
見どころ
白山神社への坂上げ・坂下げ
場所:白山神社
時間:土曜日15時頃~ 日曜日13時頃~
協和地区の氏神である成岩白山神社は、急傾斜の坂の上にあり、神社に山車を奉納するため、砂子組・西組の両組の祭人が協力をして引上げるさまは、まさに勇壮豪快そのものである。
かつては、あまりにも危険なため、神社への坂上げを中止した時期もあった。
神子の舞
場所:白山神社拝殿
時間:日曜日15時頃
成岩白山神社の「神子の舞」は、江戸末期に熱田神社の神子座によって伝承されたと云われている。昭和34年の伊勢湾台風以降中止されていたが、平成12年から再開された。
6歳の男児がカツラを被って女装をし、榊や剣などの採物を持って、神楽を舞う。
両組の別れ
場所:気楽前
時間:日曜日17時30分頃
試楽、本祭りの町内曳き、神社奉納など2日間の祭行事を終え、それぞれの車庫に戻る前に、両組の祭人がお互いの功をたたえ合いながら、別れを行う。感極まって涙する若衆も多い。