協和地区

白山神社例祭

2024年4月13日(土)、14日(日)

白山神社例祭

白山神社の神事としての例大祭は五月六日に行われていたが、今日では、五月五日になっている。いわゆる山車の祭礼は、この日とは別に設けられている。かつては、四月の十三、十四、十五日の3日間行われていた。十三日は、曳き始め、十四日が試楽(しんがく、宵宮(よみや))、15日が本祭りであった。現在との違いを中心に見てみると、十四日の試楽にも山車の坂上げが行われた。坂の上にある神社へ二台の山車を引き上げることである。毎年四月十三日、十四日に行っていた祭礼は、戦後の学校制度の改革と機を同じくして変わっていくことになる。現在、祭礼日は、成岩地区で統一し、その区長会議で決定するが、第2日曜日をめどにして、土曜日を試楽、日曜日を本祭りとしている。

試楽の日は、町内曳きで、早朝から、西組は区民館前を、砂子組は、砂子会館を、それぞれ打ち出し、午後6時頃までには一応おさめる。夜は提灯をつけて又曳き出し、成岩大踏切の所で、神楽をあげもどる。かつての宵祭りの名残である。

本祭りの日、山車は午前中、町内回りをする。要所で神楽をあげるが、これは寄付をもらった家へのお礼の意味になる。11時30分ごろ車庫へもどり、昼休憩となる。午後は12時打ち出し(曳き出し)で、二台揃って白山神社へ向かう。坂上げ、奉納行事のあと、山車の上からの餅投げがある。午後3時30分頃から坂下しが始まる。無事に下りると、午前中に回らなかったコースをたどって6時頃車庫に戻る。

「半田市誌 祭礼民俗編」より

見どころ

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白山神社への坂上げ・坂下げ

場所:白山神社
時間:土曜日15時頃~ 日曜日13時頃~

協和地区の氏神である成岩白山神社は、急傾斜の坂の上にあり、神社に山車を奉納するため、砂子組・西組の両組の祭人が協力をして引上げるさまは、まさに勇壮豪快そのものである。
かつては、あまりにも危険なため、神社への坂上げを中止した時期もあった。

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神子の舞

場所:白山神社拝殿
時間:日曜日15時頃

成岩白山神社の「神子の舞」は、江戸末期に熱田神社の神子座によって伝承されたと云われている。昭和34年の伊勢湾台風以降中止されていたが、平成12年から再開された。
6歳の男児がカツラを被って女装をし、榊や剣などの採物を持って、神楽を舞う。

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両組の別れ

場所:気楽前
時間:日曜日17時30分頃

試楽、本祭りの町内曳き、神社奉納など2日間の祭行事を終え、それぞれの車庫に戻る前に、両組の祭人がお互いの功をたたえ合いながら、別れを行う。感極まって涙する若衆も多い。

神社

白山神社

白山神社は、西の丘陵にあって、祭神は菊理姫命である。由緒は、「当社御本宮ハ、加賀ノ白山ナリ、折モ、白山神社ノ御創立ハ人皇第三十六代孝徳天皇ノ御代ニシテ、御祭神ハ、菊理姫又ノ名ヲ白山比咩ト称ヘ奉リ、摂理協和ノ御神徳御座シマシ御霊験顕著ナルニ依リ、此ノ村ノ開拓者ニ白山神ヲ信仰スルモノアリ、常ニ其ノ御分霊ヲ勧請シ帰リテ此ノ神社ニ奉祀セリ。爾来次第ニ村人ノ崇敬厚クナリ終ニ氏神トナスニ至レル。明治九年一月十七日村社ニ列セラル。 」(成岩町史)最も古い棟札は、元文4年(1739)のものである。

「半田市誌 祭礼民俗編」より

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山車組

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